木は生き物です、とうぜん、寿命があります。
わが国ではごくいっぱんてきなマツは500年〜1000年、スギは1000年〜1600年
サクラは200年〜300年の寿命とされています。
なぜ、長生きできるかは、生きるための機能が単純なためとされている。
ただ、単純であるが故に天候、気象条件など自然環境によって寿命があるのである。
木は自然の素材です。生きて、呼吸しています。
木の「くせ」をいかし、自然に逆らわない使い方をすることが、
木を長く、上手に使うこつなのです。 |
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入皮(いりかわ) |
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入皮(いりかわ)
樹木が生長の過程で外皮に傷などお受けると、傷付いた部分の形成層の細胞活動が停止し、その部分を樹皮が皮が巻き込むように周囲の組織が成長する。その結果、樹木内部に樹皮が巻き込まれてしまったものが入皮である。 |
腐れ(くされ) |
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腐れ(くされ) 腐朽菌によって木材組織が破壊される現象で、強度低下をもたらす最も注意すべき欠点である。針葉樹に多い赤腐れ、広葉樹に多い白腐れなどがある。また、丸太の樹心部分の腐れを心腐れといい、著しいときは空洞となることもある。 |
芯割れ(しんわれ) |
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心割れ(しんわれ) 木材の小口面に髄心から放射状に入った割れで、外周部にまで達することない。伐採時に受ける外力や、乾燥途中の内部応力などが原因で発生する。 |
背割れ(せわれ) |
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背割り(せわり) 芯持ち材は乾燥に伴って年輪の接線方向への収縮が大きくなるため、表面に割れを必ず生じる。特に柱などの正角材は木目のきれいな面に割れが出やすいため、あらかじめ樹心にまで達する鋸目を一面に通しで入れる。これが背割りである。 |
葉節(はぶし) |
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葉節(はぶし)
節の成長とともに伸長成長し、その先端を伸ばしていく休眠芽が、局部的に発達してできた生節を葉節という。 |
ヤニツボ |
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ヤニツボ 樹木が成長していく過程で、風、地震などの原因により、冬目と夏目の亀裂が生じ、そこに長期間、樹木の粘液がたまった状態をいう |
節(ふし) |
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節(ふし)
樹木が成長する過程で、樹幹内に枝が巻き込まれてできたものが節である。樹心に近いほど節が出やすく、大きさや形状、その個数によって製材品の品等区分がなされている。 |
生節(いきぶし) |
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生節(いきぶし) 周囲の組織ともつながっていて、抜け落ちないもの。 |
死節(しにぶし) |
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死節(しにぶし) 枯死した枝が樹皮を付けたまま樹幹に取り込まれ、周囲の組織とは密着していないもの。
その結果、板材では乾燥収縮して抜け落ちしまうことがある(抜け節) |
虫穴(むしあな) |
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虫穴(むしあな) 樹木につく虫が表面の皮から中へ入り、白太から赤味まで喰い穴があく、またキツツキによって出来た穴や成長の過程で起る巻き込みに虫が入り込み、そこを中心として喰い荒らすこともある |
根杢(ねもく) |
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根杢(ねもく) 樹木の根元の所に出来る、根張りの杢のことである。 |
割れ(われ) |
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割れ(われ)
自然の災害のカミナリ、風などによる衝撃で出来る。他には、ベン割れ、倒木する際に出来るタオシ割れ、胴割れなどがある。 |
石灰(せっかい) |
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石灰(せっかい) 土壌の中に含まれる成分の一つであるが石灰が養分と混り、樹木が導管を通じていっしょに吸い上げ、そのまま樹木中に残ったものである。 |
小口割れ(こぐちわれ) |
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木口割れ(こぐちわれ)
木材の乾燥中に、内外部の含水率の差から生じる乾燥応力によって引き起こされる割れ。木口が割れる木口割れ、木口からの急激な水分の蒸発を防止すること
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青太(あおた) |
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青太(あおた)
変色菌によって辺材部分が青く変色したもので、腐れよりは軽度の欠点で強度低下のおそれはないと考えてよいが、美観が損なわれる。 |
アテ |
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アテ 斜面に成育する樹木を見ると、地面に対して垂直方向には生えない。根元で一旦斜面に直角近く出てから、空に向かって垂直に伸びている。つまり根元は孤状を描いているのである。この孤状部分の切り株断面を見ると、斜面下側寄りの半分の年輪幅が広く、上側寄り半分は年輪幅が狭い、樹芯が上側の方へ片寄り、下側の方がよく成長しているわけである。
この下側の広い年輪部分を普通、アテと呼ぶ、この部分は硬くて強いが、加工しにくく狂いやすいので用材としては一般に嫌われる。しかし、樹木の立場から言うと、この硬くて強い部分は、樹体を安定して支持するための必須の構造なのである。 |
目割れ(めまわれ) |
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目廻り(めまわり)
年輪に沿って生じる円形の割れ。立木時に強風などの外力で揺すられたり、樹幹内部での不均一な内部収縮や脂条などの影響で木繊維が分離してしまうため起こる。 |